都営住宅は「どの区分で出すか」で倍率が17倍違う
2022年5月〜2026年5月の定期募集16回・14,782件の実測

最終更新:2026-08-18 / 出典=JKK東京「申込地区別倍率表」16回分の読み取り

都営住宅の話は「どの団地が空いているか」に集まりがちですが、実測で先に効くのは申し込む区分のほうでした。若年夫婦・子育ての中央値2倍に対して、単身者向は34倍。17倍ひらいています。しかも区分ごとに出る募集回が決まっているため、年4回の定期募集のうち、自分が申し込めるのは年2回です。JKK東京は募集回ごとの倍率表を出すだけで、区分を横に並べた集計は公表していません。

数字だけ若年夫婦・子育て 2倍(申込者ゼロ14%)/ 単身者向 34倍(申込者ゼロ0%)。次の定期募集は2026年11月で、出るのは世帯向(一般)・若年夫婦・子育て・病死等があった住宅です。

有料の一覧このページの相場は全部無料です。そのうえで住宅名を1つに決めるところまで要るなら、定期募集16回を名寄せして「毎回すいている申込先」を住宅名つきで並べた一覧(500円・買い切り)があります。中身と値段を見る →

① 募集区分ごとの倍率

2022年5月〜2026年5月に観測できた14,782件を、募集区分ごとに分けた実測です。倍率の低い順。

募集区分募集件数倍率の中央値申込者ゼロ出る回
若年夫婦・子育て
若い夫婦・子育て世帯(期限つき)
1,530件2倍14%5月・11月
世帯向(一般)
2人以上の世帯
8,731件4倍7%5月・11月
病死等があった住宅
条件を承知のうえで選ぶ人
3,338件5倍20%2月・5月・8月・11月
単身・車いす
車いすを使う単身の人
26件5倍4%2月・8月
シルバーピア
高齢の単身・夫婦
153件24倍1%2月・8月
単身者向
1人で申し込む人
1,004件34倍0%2月・8月

「申込者ゼロ」は、申込者数と倍率がともに0と読めた募集の割合です。単身・車いすは観測できた件数が少ない(単身・車いす 26件)ので、個別のページは作っていません。

上の相場で「どのあたりが空いているか」までは分かります。申込書に書けるのは基本的に1回につき1つなので、最後は住宅名を1つに決めることになります。そこだけは住宅ごとの実測が要ります。

申込先を1つに決めるなら

都営住宅(東京都)で「毎回すいている申込先」の住宅名つき一覧

500円買い切り・税込。HTMLファイル1つ、印刷可

申込書に書けるのは基本的に1回につき1つです。相場が分かっても、最後は住宅名を1つ選ぶことになります。1回だけ空いた住宅と、いつ見ても空いている住宅は区別できません。定期募集16回を住宅と募集区分ごとに名寄せして、中央値で選り分けた一覧です。

  • 毎回すいている申込先(4件以上の募集を観測できて、倍率の中央値が5倍未満のものだけ。1回だけ空いた住宅は入れていません)
  • 回によって当たりやすさが大きく動く申込先(住宅を変えるより、出す回を変えるほうが効く相手)
  • 申込者ゼロが出た申込先とその回数
  • 観測できた全申込先の索引(区市町・住宅名・募集区分・倍率の中央値/最低/最高・観測件数・エレベーター・建てられた年・住宅名と同じ名前の町丁目の世帯数と住宅侵入の件数)

先に確認してください:これは過去の実測から作った目安で、次の募集の倍率を約束するものではありません。募集される住宅は回ごとに変わります。申込資格(都内在住・収入基準など)は東京都・JKK東京の募集案内でご確認ください。対象は東京都の都営住宅だけで、他の道府県の公営住宅は入っていません。

買わなくても申し込みはできます。区市町ごとの相場は無料の一覧で全部公開しています。

説明だけでは分からないと思うので、実物の冒頭をそのまま出します。宣伝用に書き直したものではありません。

2. 毎回すいている申込先(病死等があった住宅を除く・595件)

4件以上観測できて、倍率の中央値が5倍未満だったものだけを載せています。中央値で切っているので、1回だけたまたま空いた住宅は入りません。区市町ごと、倍率の低い順。

三鷹市(16件)

区市町住宅募集区分中央値最低最高観測申込0EV建築同じ名前の町丁目(世帯・住宅侵入 2021〜2025年の5年間)
三鷹市中原四丁目第2世帯向(一般募集住宅)00385昭和48中原四丁目:世帯1,847・住宅侵入2件
三鷹市井口五丁目世帯向(一般募集住宅)0.50282昭和62井口五丁目:世帯480・住宅侵入0件
三鷹市上連雀九丁目世帯向(一般募集住宅)0.501472昭和51上連雀九丁目:世帯1,430・住宅侵入0件

世田谷区(8件)

抜粋はここまで

かすんでいるのは「ここで切れている」という印です。この先の本文はこのページに入っていません(ソースを見ても続きは出てきません)。

抜粋の表の右端は、住宅名と同じ名前の町丁目の数字です(姉妹サイト住環境データ東京が町丁目ごとに集計)。住宅侵入は2021〜2025年の5年間の件数そのもので、率ではありません(世帯の多い町ほど大きく出ます)。建物の所在地がその町丁目と一致しない場合があります。「(町全体・2つの丁目)」のように書いたものは、住宅名が町の名前までしか一致しなかったときの、町全体の合計です(丁目が3つ以下で、世帯が5,000未満の町だけ)。「数字なし」は、町が広いか、同じ区に同じ名前の町丁目が2つ以上あって決められないため、数字を付けていないという意味です(同じ名前の町丁目が見つからないものは「—」)。0件は被害がなかったという意味ではありません(警察に届出があって初めて数えられます)。出典=警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」(東京都オープンデータ・CC BY 4.0)、総務省統計局「令和2年国勢調査 小地域集計」(世帯数)。当サイトが住宅名と突き合わせて加工したもので、警視庁・総務省統計局が作成したものではありません。

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② 自分の区分の募集は年2回しかない

定期募集は例年2月・5月・8月・11月の年4回ですが、回ごとに出る区分が決まっています。2022年5月〜2026年5月の16回ではこうなっていました。

つまり単身で申し込む人が5月・11月の回を待っても、単身者向の募集は出ません。逆に世帯向・子育て向は2月・8月の回には出ません。募集案内が出てから気づくと、次の自分の回まで半年空きます。

次の定期募集は2026年11月過去16回と同じであれば、この回に出るのは世帯向(一般)・若年夫婦・子育て・病死等があった住宅です。単身者向・シルバーピア・単身者用車いす使用者向はこの回には出ません。日程と対象住宅は開催の2週間〜1か月前にJKK東京が公表します。確定した日程はフクシルの予定表に載せています(カレンダーアプリに購読できます)。ここに書いた「次の回に出る区分」は過去16回の実測からの見込みで、JKK東京が公表したものではありません。

③ 区分ごとの中身

若年夫婦・子育て(1,530件・中央値2倍)

若い夫婦・子育て世帯(期限つき)向け。出るのは5月・11月の回。申込者ゼロは14%、4件以上観測できた申込先148件のうち121件が5倍未満でした。区市町別でもっとも低いのは小平市(0倍・58件)です。若年夫婦・子育ての倍率をくわしく見る →

世帯向(一般)(8,731件・中央値4倍)

2人以上の世帯向け。出るのは5月・11月の回。申込者ゼロは7%、4件以上観測できた申込先881件のうち470件が5倍未満でした。区市町別でもっとも低いのは清瀬市(0.9倍・157件)です。世帯向(一般)の倍率をくわしく見る →

病死等があった住宅(3,338件・中央値5倍)

条件を承知のうえで選ぶ人向け。出るのは2月・5月・8月・11月の回。申込者ゼロは20%、4件以上観測できた申込先314件のうち158件が5倍未満でした。区市町別でもっとも低いのは清瀬市(0倍・92件)です。病死等があった住宅の倍率をくわしく見る →

シルバーピア(153件・中央値24倍)

高齢の単身・夫婦向け。出るのは2月・8月の回。申込者ゼロは1%、4件以上観測できた申込先7件のうち0件が5倍未満でした。区市町別でもっとも低いのは八王子市(10.5倍・10件)です。シルバーピアの倍率をくわしく見る →

単身者向(1,004件・中央値34倍)

1人で申し込む人向け。出るのは2月・8月の回。申込者ゼロは0%、4件以上観測できた申込先104件のうち2件が5倍未満でした。区市町別でもっとも低いのは足立区(11倍・148件)です。単身者向の倍率をくわしく見る →

この数字の限界区分は自分で選べるものではありません。世帯構成・年齢・障害の有無などの資格で決まります。2つ以上の資格に当てはまる場合だけ、どちらで出すかを選べます。また倍率が低い区分でも、申込資格(都内在住・収入基準・住宅困窮要件)を満たさなければ申し込めません

JKK東京の倍率表PDFは回ごとに列の作りが違い、機械での読み取りは全行を正しく復元できません。ここに出したのは読み取れた14,782件ぶんで、実際の募集はこれより多くあります。

よくある質問

Q. 都営住宅はどの区分で申し込むと当たりやすいですか?

A. 2022年5月〜2026年5月の定期募集16回・14,782件で見ると、若年夫婦・子育てが中央値2倍でもっとも低く、単身者向が34倍でもっとも高く、17倍ひらいています。ただし区分は自分で選べるものではなく、世帯構成や年齢などの資格で決まります。資格が2つ以上に当てはまる場合だけ、どちらで出すかを選べます。

Q. 都営住宅の定期募集は年に何回ありますか?

A. 定期募集は例年2月・5月・8月・11月の年4回です。ただし回ごとに出る募集区分が決まっていて、5月と11月は世帯向(一般)・若年夫婦・子育て・病死等があった住宅、2月と8月は病死等があった住宅・単身者向・シルバーピア・単身・車いすでした(2022年5月〜2026年5月の16回で観測)。つまり自分の区分の募集は年4回ではなく年2回です。

Q. 次の都営住宅の定期募集ではどの区分が出ますか?

A. 次は2026年11月の回にあたり、過去16回と同じであれば世帯向(一般)・若年夫婦・子育て・病死等があった住宅が出ます。単身者向・シルバーピア・単身者用車いす使用者向は2月・8月の回なので、この回には出ません。日程と対象住宅は開催の2週間〜1か月前にJKK東京が公表します。

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