都営住宅で「毎回すいている住宅」はどこか
2022年5月〜2026年5月の定期募集16回を、住宅ごとに横に並べた
都営住宅は「何十倍で当たらない」と言われます。実際、いちばん混んでいる住宅の倍率の中央値は219倍です。 ところが同じデータを住宅ごとに名寄せすると、観測できた1320件の申込先のうち689件(52%)は中央値が5倍未満でした。全体の中央値は4.5倍です。
なぜどこにも無いのか 倍率表は募集回ごとのPDFでしか公表されておらず、回をまたいで同じ住宅を追いかけた集計は公表されていません。 そのため「たまたま1回だけ空いた住宅」と「いつ見ても空いている住宅」が区別できず、両方まとめて「倍率が高い」と語られています。 ここでは2022年5月〜2026年5月の16回ぶん、13,349件の募集を住宅名で名寄せして数えました。
① 混んでいる住宅(実名・無料)
よく引き合いに出されるのはこちらです。4件以上の募集が観測できた申込先のうち、倍率の中央値が高い順。
同じ建物でも募集区分が違えば別の申込先として数えています。「世帯向」と「病死等があった住宅」では倍率がまるで違うためです。
| 区市町 | 住宅 | 募集区分 | 倍率の中央値 | 観測した募集件数 |
|---|---|---|---|---|
| 文京区 | 本郷四丁目 | 世帯向(一般募集住宅) | 219倍 | 4 |
| 江戸川区 | 船堀一丁目 | 単身者向 | 185.8倍 | 4 |
| 世田谷区 | 下馬二丁目 | 単身者向 | 179倍 | 4 |
| 中野区 | 白鷺一丁目第4 | 単身者向 | 161.8倍 | 4 |
| 世田谷区 | 成城八丁目 | 単身者向 | 135倍 | 5 |
| 品川区 | 西五反田三丁目 | 世帯向(一般募集住宅) | 126.5倍 | 6 |
| 府中市 | 府中美好町一丁目 | 単身者向 | 120.5倍 | 4 |
| 台東区 | 根岸五丁目 | 単身者向 | 112.5倍 | 4 |
| 千代田区 | 四番町第2 | 世帯向(一般募集住宅) | 109倍 | 5 |
| 千代田区 | 四番町第3 | 世帯向(一般募集住宅) | 104.5倍 | 6 |
② 区市町ごとの相場(無料)
4件以上観測できた申込先が3件以上ある42区市町。病死等があった住宅は除いてあります。「すいている数」は、中央値が5倍未満だった申込先の件数です。
| 区市町 | 対象の申込先 | 倍率の中央値 | すいている数 |
|---|---|---|---|
| 東村山市 | 30 | 0.8倍 | 29 |
| 小平市 | 32 | 1倍 | 29 |
| 清瀬市 | 17 | 1倍 | 15 |
| 東大和市 | 6 | 1.1倍 | 5 |
| 府中市 | 41 | 1.5倍 | 32 |
| 町田市 | 31 | 1.7倍 | 29 |
| 武蔵村山市 | 3 | 1.8倍 | 2 |
| 昭島市 | 20 | 1.8倍 | 13 |
| 葛飾区 | 88 | 2倍 | 65 |
| 八王子市 | 34 | 2倍 | 25 |
| 多摩市 | 12 | 2.1倍 | 10 |
| 足立区 | 132 | 2.5倍 | 94 |
| 小金井市 | 5 | 2.5倍 | 4 |
| 立川市 | 24 | 2.7倍 | 17 |
| 日野市 | 17 | 3.2倍 | 13 |
| 東久留米市 | 6 | 3.4倍 | 4 |
| 国分寺市 | 11 | 3.5倍 | 7 |
| 国立市 | 8 | 3.5倍 | 5 |
| 調布市 | 16 | 3.7倍 | 10 |
| 三鷹市 | 30 | 3.8倍 | 16 |
| 福生市 | 3 | 4倍 | 3 |
| 練馬区 | 53 | 4倍 | 30 |
| 板橋区 | 66 | 6倍 | 27 |
| 稲城市 | 7 | 6.3倍 | 2 |
| 江戸川区 | 60 | 6.7倍 | 25 |
| 江東区 | 77 | 7.3倍 | 29 |
| 武蔵野市 | 15 | 7.5倍 | 7 |
| 世田谷区 | 33 | 10倍 | 8 |
| 墨田区 | 14 | 11.6倍 | 3 |
| 中央区 | 7 | 12.5倍 | 0 |
| 荒川区 | 21 | 12.8倍 | 2 |
| 中野区 | 18 | 13.5倍 | 2 |
| 大田区 | 34 | 16.7倍 | 1 |
| 品川区 | 15 | 17.3倍 | 2 |
| 渋谷区 | 7 | 19.3倍 | 0 |
| 台東区 | 6 | 22.2倍 | 1 |
| 新宿区 | 22 | 26倍 | 0 |
| 杉並区 | 21 | 27倍 | 0 |
| 目黒区 | 7 | 32倍 | 0 |
| 豊島区 | 4 | 32.3倍 | 0 |
| 文京区 | 4 | 43.5倍 | 0 |
| 千代田区 | 3 | 104.5倍 | 0 |
③ 条件を1つ変えると倍率はどう動くか(無料)
募集13,349件を条件ごとに分けて、倍率の中央値を出したものです。何をあきらめると何倍ぶん軽くなるかの目安になります。
エレベーターの有無
| エレベーターの有無 | 募集件数 | 倍率の中央値 |
|---|---|---|
| エレベーター無 | 2,805 | 1.3倍 |
| エレベーター有 | 10,512 | 6倍 |
建てられた年
| 建てられた年 | 募集件数 | 倍率の中央値 |
|---|---|---|
| 1980年代 | 2,439 | 1.2倍 |
| 1990年代 | 3,417 | 3.5倍 |
| 1979年以前 | 4,193 | 6倍 |
| 2010年以降 | 1,311 | 8.2倍 |
| 2000年代 | 1,989 | 11倍 |
申込区分(人数)
| 申込区分(人数) | 募集件数 | 倍率の中央値 |
|---|---|---|
| 2人以上 | 6,200 | 2倍 |
| 3人以上 | 1,785 | 2倍 |
| 4人以上 | 383 | 2.3倍 |
| 5人以上 | 86 | 3倍 |
| 2人 | 52 | 5倍 |
| 1人以上 | 679 | 5倍 |
| 単身 | 654 | 10倍 |
| 1~2人 | 1,791 | 17倍 |
| 1人 | 1,710 | 21倍 |
募集区分
| 募集区分 | 募集件数 | 倍率の中央値 |
|---|---|---|
| 若年夫婦・子育て世帯向(定期使用住宅) | 1,437 | 2倍 |
| 世帯向(一般募集住宅) | 8,093 | 4倍 |
| 居室内で病死等があった住宅 | 2,751 | 5倍 |
| シルバーピア | 141 | 24倍 |
| 単身者向 | 901 | 35倍 |
手続きまで進めるなら ここまでが無料で読めるところです。買わなくても申し込みはできます。 上の相場だけでも、どのあたりを狙うかは決められます。
④ 住宅名つきの一覧(500円)
申込書に書けるのは基本的に1回につき1つです。相場が分かっても、最後は住宅名を1つ選ぶことになります。 そこを決めるための一覧を用意しました。
- 毎回すいている申込先 568件(病死等があった住宅を除く)。4件以上観測できて、倍率の中央値が5倍未満だったものだけ。1回だけ空いた住宅は入れていません——ここが自分で集計すると一番外しやすいところです。
- 回によって当たりやすさが大きく動く申込先 386件。最高と最低が10倍以上ひらいた住宅です。住宅を変えるのではなく出す回を変えるほうが効く相手が分かります。
- 申込者ゼロが出た申込先 418件と、その回数。
- 観測できた1320件すべての索引(区市町・住宅名・募集区分・倍率の中央値/最低/最高・観測件数・エレベーター・建てられた年)。
- 「居室内で病死等があった住宅」121件は別掲。すいている側にはこの区分が集まるので、知らずに選ぶことがないよう分けました。
先に読んでください これは過去の実測から作った目安で、次の募集の倍率を約束するものではありません。募集される住宅は回ごとに変わり、 ここに載っている住宅が次回も募集されるとは限りません。申込資格(都内在住・収入基準など)を満たすかどうかは別の話で、 そちらは無料の記事と東京都・JKK東京の募集案内でご確認ください。
お読みください:特定商取引法に基づく表記/利用規約。 当サイトは東京都・JKK東京とは関係のない個人が運営しています。
出典と、この数字の限界
- 出典=JKK東京(東京都住宅供給公社)が募集回ごとに公表する「申込地区別倍率表」PDF(2022年5月〜2026年5月の定期募集16回)。読み取り日 2026-08-18。
- PDFは回ごとに列の作りが違い、機械での読み取りは全15,426行すべてを正しく復元できません。行頭に区市町が明記されていた13,349行だけを使っています。したがってここに出ていない住宅も多くあります。
- 「観測した募集件数」は募集回の数ではありません。同じ回に同じ住宅で複数の住戸が募集されることがあり、その1件ずつを数えています。
- 当方が公表表を転載・改変したものではなく、公表された数値から当方が計算した指標(中央値・最低・最高・件数)を掲載しています。
掲載内容は上記の公表資料を 2026-08-18 時点で読み取ったもので、当選を保証するものではありません。誤りを見つけられた場合はご連絡ください。訂正します。