新幹線・JR・飛行機の障害者割引 完全ガイド
【2025年から精神手帳も鉄道割引の対象に】

最終更新:2026-07-02 / 出典は各鉄道・航空会社の公式ページ(記事末尾に一覧)

遠出のときに大きいのが交通費です。障害者手帳を持っている方は、新幹線・JR飛行機(ANA/JAL)で運賃の割引を受けられることがあります。ポイントは、手帳の「旅客鉄道会社用」の第1種/第2種のどちらかで扱いが変わること、そして本人だけで乗るか・介護者と一緒に乗るかで条件が違うこと。さらに2025年4月からは、精神障害者保健福祉手帳もJRなどの鉄道割引の対象になりました。この記事では仕組みと買い方を当事者目線でやさしく整理します。

この記事の要点鉄道(JR・新幹線)は「手帳の種別(第1種/第2種)」「本人単独か介護者同伴か」「距離(片道100km超か)」の3つで割引が決まります。飛行機は航空会社ごとの「障がい者割引運賃」2025年4月1日からは精神障害者保健福祉手帳も鉄道割引の対象になったのが最大の変化です。

① 新幹線・JRの障害者割引(基本のしくみ)

JRの障害者割引は、お持ちの障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳など)の中にある「旅客鉄道会社用」の割引欄に書かれた第1種/第2種の区分で扱いが分かれます。割引の基本は対象となる乗車券が5割引きです。

JR・新幹線の障害者割引のしくみ(2026年6月時点・JR各社公式より/細部は会社で異なる)
乗り方条件割引内容
本人が単独で乗る 第1種・第2種共通/片道の営業キロが100kmを超えるとき 普通乗車券が5割引き
第1種+介護者1名で乗る 本人と介護者が同一区間/距離の制限なし 本人・介護者ともに乗車券が5割引き(普通急行券・定期券等も対象になる場合あり)
第2種+介護者で乗る 原則、介護者割引は対象外(12歳未満の第2種は定期乗車券が割引対象になる等の特例あり) 本人は上記「単独」の条件に従う
特急料金・グリーン料金など 新幹線の特急券(指定席・自由席)、グリーン券、寝台券 等 原則として割引対象外(割引されるのは「乗車券」部分)

ここがポイント割引されるのは多くの場合「乗車券」の部分です。新幹線に乗るときの「特急料金」は割引されないのが基本なので、「全額が半額になる」わけではありません。第1種で介護者と一緒なら距離に関係なく本人・介護者の乗車券が5割引きになるのが大きな利点です。

本人が一人で乗るとき(単独利用)

本人だけで乗る場合は、第1種・第2種のどちらでも、片道の営業キロが100kmを超える普通乗車券が5割引きになります。100km以下だと単独利用では割引にならない点に注意してください。長距離の帰省や旅行で効いてくる割引です。

介護者(付き添い)と一緒に乗るとき

手帳が第1種の方は、介護者1名と同一区間を一緒に利用する場合、距離に関係なく本人・介護者ともに乗車券が5割引きになります(普通急行券や定期乗車券などが割引対象になる場合もあります)。介護者の乗車券は本人と同じ区間に限られます。第2種は原則として介護者割引の対象外ですが、12歳未満の第2種の方が介護者と乗る場合に定期乗車券が割引になるなどの特例があります。

割引するといくら? 主要区間のマトリックス&計算機

「乗車券が5割引き・特急料金は割引なし」だと、実際いくらになるのか。まず東海道・山陽新幹線の主要駅どうしの割引適用後の合計を一覧にしました(割引後の総額を出しているサイトは意外と少ないです)。さらにその下の計算機に乗車券と特急料金を入れれば、この7駅以外も含めてどの区間でも目安を出せます。

障害者割引適用後の合計運賃マトリックス(本人単独・のぞみ普通車指定席・通常期/2026年時点の通常運賃をもとにした概算。乗車券5割引+特急料金は割引なしで試算。端数・最新額・季節変動・列車は要確認)
出発\到着東京名古屋京都新大阪岡山広島博多
東京約8,100円約10,000円約10,300円約12,600円約14,300円約16,200円
名古屋約8,100円約4,400円約5,000円約8,700円約10,700円約13,200円
京都約10,000円約4,400円対象外
100km以下
約6,100円約8,700円約11,100円
新大阪約10,300円約5,000円対象外
100km以下
約4,800円約7,800円約10,900円
岡山約12,600円約8,700円約6,100円約4,800円約4,400円約8,200円
広島約14,300円約10,700円約8,700円約7,800円約4,400円約6,900円
博多約16,200円約13,200円約11,100円約10,900円約8,200円約6,900円

表は本人が単独で乗る場合(のぞみ普通車指定席・通常期)の割引後合計の概算です。単独割引は片道100kmを超える区間が対象のため、100km以下(例:京都〜新大阪)は「対象外」と表示しています。第1種+介護者で乗る場合は距離に関係なく乗車券が5割引き(下の計算機の「第1種+介護者」で計算できます)。

あなたの区間で計算する(乗車券・特急料金を入力)

通常の乗車券特急料金(駅の運賃表やJR各社サイトで確認できます)を入れると、障害者割引後の目安を計算します。特急料金は指定席・自由席どちらの額でも入力できます。

利用形態:
障害者割引適用後の合計(目安):
乗車券と特急料金を入力してください。

要確認・読み方割引されるのは乗車券だけで、特急料金はそのままです(だから総額が「半額」になるわけではありません)。マトリックス・計算機の額は通常期・のぞみ普通車の概算で、乗車券の端数処理・シーズン(繁忙期/閑散期)・列車により変わります。最新・正確な額は必ず駅の窓口やJR各社の公式でご確認ください。

② 2025年4月から、精神障害者保健福祉手帳もJR割引の対象に

これまでJRの運賃割引は身体障害者手帳・療育手帳が中心で、精神障害者保健福祉手帳は対象外でした。これが大きく変わったのが2025年4月1日です。

2025年の変化2025年4月1日から、JR6社(北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)や大手私鉄などで、精神障害者保健福祉手帳も鉄道運賃割引の対象になりました(DPI日本会議の解説より)。手帳の旅客鉄道会社用の割引欄に第1種/第2種の記載があることが条件で、割引の考え方(本人単独は片道100km超、第1種+介護者は距離不問で5割引き 等)は他の手帳と同じ枠組みです。

これにより、精神障害のある方も身体・知的障害のある方と同じように鉄道の割引を使えるようになりました。長く要望されてきた制度変更で、当事者にとって移動のハードルが下がる大きな一歩です。お持ちの手帳に割引欄の記載があるか、まずは確認してみてください。

③ きっぷの買い方(駅窓口・券売機・オンライン)

障害者割引のきっぷを買うときの基本は、駅の窓口(みどりの窓口など)で手帳を提示することです。係員が手帳を確認して割引きっぷを発行します(手帳のコピーは不可とされることが多いです)。最近はスマホアプリ「ミライロID」での提示に対応する会社も増えています。

オンライン購入の今(2026年6月時点)オンライン対応は手帳の種類でかなり差があり、まだ「窓口が基本」です。JR東日本の「えきねっと」は2024年2月から、身体障害者手帳・療育手帳(第1種/第2種)の割引きっぷをマイナポータル連携でオンライン購入できるようになりました。一方精神障害者保健福祉手帳は現状オンラインの対象外(割引区分が未設定のため)。さらに東海道・山陽新幹線の「スマートEX」「EX予約」は特急券と乗車券が一体型のためこれまで障害者割引が使えず、障害者割引商品の発売は2026年秋以降の予定です。当面は駅の窓口での購入が基本と考えておくと確実です。

要確認新幹線の「特急料金」が割引対象になるか、定期券・回数券の扱い、オンライン購入の対応範囲などは鉄道会社ごとに細部が異なり、変更されることもあります。また精神障害者保健福祉手帳の割引は、手帳の割引欄への記載や運用に会社差・地域差が残る場合があります。具体的な割引率・対象・買い方は、必ずご利用になるJR各社・私鉄の公式ページや駅窓口で最新情報をご確認ください(この記事は一般的な情報の共有であり、個別の可否を判定するものではありません)。

④ 飛行機(ANA・JAL)の障害者割引運賃

飛行機にも、障害者手帳を持つ方向けの「障がい者割引運賃」があります。ANA・JALとも、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳などを持つ方が対象で、介護者(同伴者)1名も同じ便・同じ区間であれば割引運賃の対象になります(同伴者には年齢などの条件があります)。

飛行機の障がい者割引運賃のイメージ(2026年6月時点・各社公式より/率・条件は時期・路線で変動)
項目内容
運賃の名称 ANA・JALとも「障がい者割引運賃」(国内線)
対象の手帳 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳 など
介護者(同伴者) 同一便・同一区間の介護者1名も対象(同伴者の年齢などに条件あり)【要確認】
割引の目安 各社の通常運賃から一定割合の割引。具体的な割引率・対象は時期や路線で変わります【要確認】
注意点 早期購入の割引運賃やセール運賃の方が安い場合あり=必ずしも最安ではない

要確認航空会社の障がい者割引運賃の具体的な割引率(おおよそ何%か)同伴者の年齢条件(例:何歳以上か)は、時期・路線・予約方法で変わり、本記事では公式情報での確定値を確認できませんでした。最新の割引率・対象手帳・同伴者条件はANA/JALの公式ページでご確認ください。

必ずしも最安ではない障がい者割引運賃は、当日でも予約・変更がしやすいといった利点があります。一方で、早めに予約する割引運賃やセール運賃の方が安いこともあります。「障害者割引=必ず一番得」ではないので、予約前に障がい者割引運賃と他の運賃を見比べるのがおすすめです。

⑤ 自治体の交通制度と組み合わせる

新幹線・JR・飛行機の割引は全国共通のしくみですが、地下鉄・市バスなど地元の交通の無料制度は自治体ごとに大きく違います。日常の移動は自治体の無料乗車券、遠出は今回のJR・飛行機の割引、という具合に組み合わせると移動コストを抑えやすくなります。お住まいの街の制度は、関連記事の三大都市比較もあわせてご覧ください。

体験を募集中「えきねっとで障害者割引のきっぷを買えた/買えなかった」「精神手帳でJRの割引を使ってみた」「ANA・JALの障がい者割引で実際こうだった」——そんな実体験は、同じ立場の人にとって一番役立つ情報です。ページ下のコメントでぜひ教えてください(個人が特定される情報は書かないでください)。

よくある質問(FAQ)

Q. 新幹線やJRの障害者割引は何割引きですか?

A. 対象となる乗車券は5割引きが基本です。本人単独なら片道の営業キロが100kmを超える普通乗車券が5割引き、第1種+介護者1名なら距離に関係なく本人・介護者の乗車券が5割引きです。ただし新幹線の特急料金やグリーン料金などは原則として割引対象外で、細部は会社により異なります。

Q. 精神障害者保健福祉手帳でもJR・新幹線の割引は使えますか?

A. 2025年4月1日から、JR6社などで精神障害者保健福祉手帳も鉄道運賃割引の対象になりました。手帳の旅客鉄道会社用の割引欄に第1種または第2種の記載があることが条件です。詳しい条件・運用は各社の公式情報でご確認ください。

Q. 飛行機(ANA・JAL)の障害者割引は必ず一番安いですか?

A. 必ずしも最安とは限りません。障がい者割引運賃は予約変更がしやすいなどの利点がありますが、早期購入の割引運賃やセール運賃の方が安いこともあります。予約前に運賃を見比べるのがおすすめです。割引率や対象は時期・路線で変わるため公式情報で確認してください。

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出典(各鉄道・航空会社・公式ほか)

ご注意:この記事は公開情報をもとにした一般的な情報の共有です。割引の内容・割引率・対象・距離や年齢の要件・買い方は変更されることがあり、鉄道・航空会社ごとに細部が異なります。実際の手続き・可否の判断は、必ずご利用になる会社の公式情報・窓口でご確認ください。当サイトは特定の割引適用の可否を判定したり、医療・法律の個別助言を行うものではありません。